レーザー治療
花粉症・アレルギー性鼻炎にはレーザー治療が効果的!
レーザー治療とは
レーザー治療とは花粉症やアレルギー性鼻炎の症状(鼻みず・鼻づまり・くしゃみ)の中でも特に鼻づまりに効果がある治療法です。鼻の粘膜に微弱なレーザーを照射し粘膜を変性させます。レーザー治療を行った後の粘膜は花粉やハウスダスト(ダニ、ほこり、ペットの毛)などのアレルゲンが鼻の粘膜に付着しても、アレルギー反応が起こりにくくなっているので、かゆみ・鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状が出なくなったり、軽くなったりします。
レーザー治療の効果
レーザー治療はアレルギー体質を変える根本治療ではありません。鼻の粘膜上でアレルギー反応を鈍くさせる対処療法で、効果は約80%の方に現れ、効果は1~2年持続します。治療の効果がなくなった場合も再度レーザー治療を行えます。この治療は鼻水・鼻づまりなどの症状がかなり軽くなるだけではなく、薬の服用も大幅に減らすことができます。そのため、薬の副作用で眠気や頭がぼーっとしたり、口の乾きなども軽減できます。
レーザー治療を行っても症状の改善がしない方はもともと鼻中隔(鼻を左右に分ける壁)が通常より曲がっていたりと骨格の問題もあります。
このような方にオススメです
- 慢性のアレルギー性鼻炎で常に薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方
- 鼻炎の症状であるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりのうち、鼻づまりの症状が強い方
- 授乳中、緑内障、前立腺肥大など薬を控えたい方
- 仕事や学業で定期的な通院が困難な方
- 薬を服用しても効き目があまり得られない方
- 何種類もの薬を服用したり、長期間薬を服用したくない方
- 眠気や頭がぼーっとしたり、口の乾きなど薬の副作用が強い方
レーザー治療の時期は?
慢性鼻炎や通年性アレルギー性鼻炎(原因がハウスダストやダニ、ペットの毛など)の方はいつでも治療を行うことができます。しかし、花粉症の方であれば、対象の花粉が飛散している間は治療は行えません。例えばスギ花粉症の場合、大阪では2月中旬あたりから飛び始めますので、最適な治療の時期は10月から12月です。このように対象となる花粉が飛散する時期がわかっているのであれば、花粉が飛び始める2ヶ月前が最も有効な時期なのです。
レーザー治療の流れ
レーザー治療は予約制で午前診療後または午後診療が始まる前に治療を行っています。
①問診・診察
レーザー治療が可能であるかを調べるため、鼻腔内を内視鏡等を用いての詳細な診察やアレルギーの原因を調べる血液検査を行います。レーザー治療が可能であれば予約をお取りします。
▼ ▼
②鼻の処置・局所麻酔
予約日に来院頂き、お鼻の処置をして鼻腔内をきれいにします。鼻の粘膜に表面麻酔や鼻の腫れをとる血管収縮薬のスプレーをします。その後、麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻腔内にいれ、粘膜に浸透するまで15分ほどお待ち頂きます。
▼ ▼
③レーザー治療
鼻腔内で麻酔が効いた後、診察室でレーザー治療を行います。治療自体は片鼻5分、両鼻でも10分程度で終了します。
▼ ▼
④レーザー治療後の注意事項の説明
レーザー治療終了後に簡単な注意事項の説明を行います。
- 治療当日、入浴は避け、シャワーでお願いします。
- 治療当日、アルコールは飲まないようにしてください。
- 治療後2~3日は一時的に鼻水・鼻づまりがひどくなりますが、1週間程度で治まってきます。強く鼻をかむと鼻血が混じることがありますので、強く鼻をかんだり、鼻を掻いたり、鼻を擦ったりしないようにしてください。
- 治療後約1週間は激しい運動はできれば控えて下さい。
▼ ▼
⑤1週間後の診察
手術後1週間程度で鼻腔内の経過を診察します。鼻腔内のかさぶたを除去したり、色のついた鼻水がつくことがあるので、きれいにします。不快だといって無理に自宅でかさぶたを取らないようにお願いします。この時期になると手術後に一時的にひどくなった鼻水や鼻づまりもかなり解消されていますので、少しずつ鼻をかんでも大丈夫です。
▼ ▼
⑥さらに1週間後の診察
再度、鼻腔内の経過を診察し、残りのかさぶたを除去します。この時点では鼻の通りもかなり改善されています。鼻腔内の診察が順調であれば治療終了です。