癒着性中耳炎とは?
滲出性中耳炎が治らずに、症状が続くと鼓膜の一部もしくは全てが凹み、鼓膜が中耳腔の一部ないしほとんどとくっついてしまい、中耳の空間がなくなってしまう中耳炎です。
どんな症状が出ますか?
鼓膜が癒着し、薄くなるため鼓膜の振動が制限され音が伝わりにくく難聴になります。
癒着がひどくなると、耳垢や感染が生じ、耳漏や肉芽が生じ炎症のもととなります。
さらに鼓膜と耳の奥の骨がくっついて離れなくなると完全に治すことが難しくなります。
原因は?
滲出性中耳炎が治りきらず癒着性中耳炎へと移行するケースが多いです。
どのような治療を行うのですか?
症状をほとんど感じない、または軽いうちであれば、通院で症状の悪化を防ぐ経過治療を行います。
手術を行う場合、鼓膜を剥がして張り替える「鼓膜形成手術」を行います。
耳小骨が破壊されている場合は「鼓室形成術」を行います。
ただし耳管の働きが悪化している場合、再発しやすいという問題もあります。